【第5回】社会人インターン「やよい」日記

アート×〇〇


うだるような暑さでも、暦の上の季節はすでに秋である。あと数日経てば9月。学生の頃の感覚の名残だろうか、9月に入るとなると途端に秋の訪れを感じる。

芸術の秋、とは誰が言い出したのか。小学校の頃の先生は、「秋は気候が良くて、芸術やスポーツに取り組みやすい季節だからですよ」なんて言っていた気がするけれど、近年は環境の変化により、気候の良い秋など昔の話だ。10月くらいまで暑さが続いたかと思うと、寒くなる時はガクッと気温が下がり、もはや冬。

アート、芸術。多くの人にとっては、「創り出す」よりは「誰かが創ったものを見せてもらう」機会の方が多いだろう。美術館や画廊などの展覧会だけでなく、近所の公園に有名彫刻家の作品が飾られていたり、偶然入った飲食店に素敵な絵が飾ってあったり、意識せずとも、アートに触れる機会は意外と多いものだ。

私はもちろん、「アートを受け取る側」である。「アートを発信する側(アーティスト)」に憧れはあるけれど、何らかの才能がある訳でなく、夢中になる対象にも出会わずここまで生きて来た。美術館等の展覧会に関して言うと、発信側と受信側の仲介役をしてくれる役目の人がいる。つまり、展覧会を主催する人たちだ。

展覧会を行うには、大勢の人の力が必要だ。準備の段階だけでも、作品の選定、作品を借りる際のやり取り、作品の運搬、展示環境の保全……気が遠くなるほどの多くの工程を踏まなければならない。展覧会をする施設のスタッフ(学芸員や事務員、清掃員、警備員など)だけでなく、美術品運搬専門の業者の人、照明や空調を管理する人、展覧会の宣伝をするメディア、もしかしたらもっとたくさん。数えるときりがないほど、多くの「縁の下の力持ち」がいるものなのだ。そう考えると、1つの展覧会でも重みが違う。「アート×わたし」ではなく、「アート×わたし〜feat.主催のみなさん」みたいなイメージ(?)だ。

大勢の人のパワーが集まって、誰かの感動や喜びが生まれる。展覧会に限らず、この世のどんな事柄にも、裏で人知れず汗を流している誰かがいる。もちろん、某「泊まれる立ち飲み」のお店にも。そんな事を考えながら事務仕事に精を出す、夏の終わりの夜である。

記:やよい

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