僕が泊まれる立ち飲み「STAND BY ME」を始める理由
僕が、泊まれる立ち飲み「STAND BY ME」をやろうと思ったのは、鎌倉シャツで採用人事をやっていた10年ほど前にさかのぼる。
会社からたくさんの採用予算をゲットした僕は、マイナビにリクナビに、とにかく露出を続けてエントリー学生数を年間1万人にまで増やすことができた。
多くの学生と会ってようやく気付いたのが、
「とにかく元気がない」
だった。
ただ当時の僕の仕事は優秀な人材を獲得することだったので、 その中から毎年10名前後の採用を偉そうにしていた。
会社としての責務は果たしていたのだが、なんとなくこんな違和感も感じ始めた。
日本を作っていくのは、選考から漏れた9990人じゃないか?」
これは、面白法人カヤックの柳澤さん達が主催するカマコンで勉強した「ジブンゴト化」精神のおかげでたどり着いたものだ。
鎌倉シャツがニューヨーク出店を決めた際に参加した 世界の留学生が集う「ボストンキャリアフォーラム」。
そこで出会った学生に僕は衝撃を受けた。
「好奇心旺盛」 「積極性溢れる」 「バイタリティがすごい」
そんな日本人学生だらけだった。
「9990人の学生もこうなったらどれだけ良いだろう?」
様々な理由で、行きたくても海外に飛び出して行けない学生もいる。
「家の近所で国際交流できる場所があれば」
と考えるようになったのは、これを解決するためだ。
「STAND BY ME」には多くの、海外宿泊客が来る。 彼らも間違いなく、好奇心旺盛で、積極性に溢れ、バイタリティがある。
近隣の若者は、何を飲んでも食べても 250円であれば、ここに集うことができる。
人と人とが衝突し、摩擦が生まれると、「新しいコト」が生まれる。
海外に友達ができると、海外に行く理由ができる。 すると、たくさんの摩擦がまた生まれる。
その人はその時、きっと元気になっているはずだ。
「STAND BY ME」は、そんな連鎖を作るキッカケを、地域で活動している仲間とみんなで作っていくのだ。